事故の過失割合について教えてほしい | 自分はどのくらい悪いのか知りたい

交通事故の発生時に皆さまからお問合せいただくのが、『今回の自動車事故で、私はどのくらい責任を負う必要があるのでしょうか?』というご不安です。

交通事故によって発生する過失の責任割合を具体的に数字で示すものを”過失割合”と呼びます。(例えば2:8や5:5といったものです)

一般的に交通事故はあらゆる形態から千差万別、ケースバイケースなので双方がどのくらい責任を負うべきなのか一概には言えないとされていますが、ご当事者として事故発生後に今回の事故は”自身にどのくらい過失割合が発生するのか?”ということは必ずに気になることの1つかと存じます。

何故なら、当該交通事故を起因とした双方の損害は”過失割合”で各々の負担額が大きく変わることがあり、示談や裁判が佳境に入る前に予めご自身にどのくらいの請求が来る可能性があるかを知っておきたいという皆さまのお気持ちを重々承知しているためです。

(例)交差点で発生した事故

自動車の修理費 100,000円

自転車の修理費用 20,000円

自動車および歩行者信号が青の時発生した事故の場合、基本の過失割合は自動車側85%、自転車側の過失割合は15%となります。

自動車側の損害は100,000円なので自転車側から100,000円×15%=15,000円を受け取れます。

自動車側は損害が100,000円であるにも関わらず、自転車側から15,000円のみ回収となるので残りの85,000円は自己負担もしくは車両保険での支払いとなります。

対して自転車側の損害は20,000円なので、自動車側から20,000円×85%=17,000円を受け取れます。

自転車側は損害額が20,000円であるにも関わらず、自動車側から17,000円のみ回収となるので残りの3,000円は自己負担となります。

☆自動車側の負担…自身車両修理費用 85,000円 + 相手方車両修理費用 17,000円 = 102,000円

☆自転車側の負担…自身車両修理費用 3,000円 + 相手方車両修理費用 15,000円 = 18,000円 

ただし、上記の例はあくまでも基本の過失割合であり、修正要素として事故現場の状況や双方の過失項目等一式を採用のうえ”示談”や”判決”へと進んで参ります。

このように交通事故はその過失割合によって自身側が負った損害、相手側が負った損害に対して負担割合が決まるため、事故の当事者としては追うべき責任の範囲を充分に把握していく必要があると言えます。

今回は双方の信号が青であることを想定致しましたが、仮に信号が黄色で双方が交差点に入った場合は基本の割合として、自動車側の過失が65%、自転車側の過失は35%になります。

他にも自動車が予め交差点に進入し、対向車が途切れず右折待ちからの発進時に起きた事故の場合や信号がない交差点の場合、事故の時間は昼なのか夜なのか、道路は幹線道路なのかどうか等、様々な状況によって過失割合は変化します。

当社には事故処理についても相当数経験を積んでいる担当者が在籍しておりますので、ご不安を抱えていらっしゃるお客さま、未だ当社のお客さまではない方々からのご相談に対して、事故状況から基本となる過失割合についてご案内させていただいております。

交通事故は故意に発生させようとする場合を除いて、正に”予期せぬ出来事”であり、分からないことや不安なことが沢山出てします。

勿論、事故の規模や死傷者の有無によって緊急度は変化するものですが、どんな事故であっても当社では皆さまのご不安を緩和するためのお手伝いをさせていただいております。

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