理由としては3つ考えられます。
同じ保険会社の商品で同じ補償内容であれば、保険料はどこの代理店で加入しても同じになるはずですが、以下の場合は保険料および補償内容が異なることになります。
①お客さまが営んでいるお仕事の内容を保険代理店がきちんと把握できていない場合
☛工事保険の場合で空調機の設置の他、既設物の管工事(配管等)に手を加える工程があるにも関わらず、それを把握していない
☛飲食店で店内飲食だけではなく、テイクアウトを提供しているのにそれを把握していない
☛お仕事柄、特殊な事故があり得るのに、それを把握できていない
お客さまと保険代理店がきちんと話をせずに上記のようなすれ違いを起こしていたならば、それは不完全な保険であり事故が発生したのに保険金は支払われないということが実際にあり得ます。
『元請けに言われたからとりあえず契約するか…』では意味がありません。安くても、『お客さまが加入している保険では殆どの事故に対応できません』では意味がありません。
事故が起きた時に保険で金銭的な補填対応をするために保険契約を締結するのですから、もしも同じ保険会社で窓口が違うことによって保険料が異なることがあれば『なぜ同じ保険会社の商品で保険料が異なるのだろう』と考えなければなりません。
②補償の内容が異なる場合
☛補償限度額が違う
☛お仕事柄リスクとして考えておかなければならない事故について、それらを補償するオプションが付いているのか、付いていないのか
とても恐ろしい話ですが、保険会社というものはあくまでも”保険会社”であって、お客さまと同じ事業を営んでいるわけではありません。完璧にお客さまの立場に立つことは不可能です。
そのため私たちは外部から『このようなリスクがあるのではないでしょうか?こういう保険がありますよ。』というご提案はできても、自分たちがお客さまと同じ事業をしている訳ではないため、お客さまが抱えているリスクを100%把握することはできません。
中には基本の補償(レディメイド)だけでは対応できない事故が多々あります。オプションを付帯しなければ対応できない事故も沢山あります。
窓口が違うならば当然、”お客さまのお話を聴く力”、”設計する保険”は異なって参ります。ご相談時にお客さまの仕事の内容をきちんと聞かずに設計された保険は要注意です。
③団体の割引を使用している場合
☛商工会等の会員であること、一定数の契約があり団体割引が使用できる組織に属していること等を条件に特別な割引を使用できることがあります